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 最近、よく耳にする「フッ素」という言葉を辞書で改めて引くと「元素記号F、原子番号9、原子量19.00、淡黄緑色の気体。刺激性の臭気をもち、猛毒。化合力が強く、ほとんどすべての元素と直接化合する」などと、一般ではなかなか理解できない説明がなされています。
 ところが「フッ素樹脂加工」と聞けば、今や主流となり始めた“焦げつかないフライパン”の代名詞になっているほど、私たちの暮らしに大きく貢献している物質なのです。
 この「フッ素」−実は“20世紀の大発明”と言われているように、鉱物の「ホタル石」から発見されて日がまだ浅く、その可能性は未知といっても過言ではありません。

 前述のように、フッ素は、様々な元素の中でも最も反応性の強い元素です。単体のフッ素(F2)は他の元素と出会うと、たちまちに強い反応を起こし、ガラスや貴金属をボロボロにしたり、水と出会っても炎を上げて燃え始めるなどの結果をもたらします。
 これほど激しい性質をもつフッ素ですが、逆もまた真なりで、様々な元素と結びつき、多様な性質をもった化合物に変身することができるのです。
 この特性を活かして開発されたのが「フッ素樹脂」。
 フライパンに応用される非粘着性だけでなく、耐薬品性を活かして化学プラントのパッキンに使われたり、低摩擦性を利用して自動車のブレーキパッドやベアリングパッドに活用されたり、耐候性や難燃性を活かして外装材や電線の被覆などにも応用されています。



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